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会社名: 株式会社シー・ジー・エス
住所: 埼玉県深谷市荒川909
緊急連絡先: 株式会社シー・ジー・エス
担当者: 八木 実
電話番号:  048−579−0451
FAX番号:  048−579−0455

【整理番号】

0001
改訂  2020年4月1日

【製品名】

エイトアップ液剤

【物質の特定】

単一製品・混合物の区分: 混合物
有効成分: 化学名; イソプロピルアンモニウム=N-(ホスホノメチル)グリシナート・・・ 41.0%
  水、界面活性剤: ・・・ 59.0%
  化学式;C61725
  CAS登録番号;38641-94-0
  国連分類;該当せず

【危険・有害性の分類】

分類の名称: 該当せず
危険性: 該当せず
有害性: 眼に入った場合、軽度の刺激がある。
環境影響: 本剤は非選択性の除草剤であり、大量に漏出した場合は周囲の有用植物に対する影響を避けるため、流亡を防止する。

【応急措置】

 
眼に入った場合: 直ちに清浄な水で最低15分間洗眼する。痛みが残る場合は、医師の手当を受ける。
皮膚に触れた場合: 汚染した衣類、靴などを脱ぎ、触れた部分を水でよく洗う。
飲み込んだ場合: 直ちに水または牛乳を飲ませ、医師の手当を受ける。

【火災時の措置】

消火方法: 初期の火災には、粉末、炭酸ガス、泡消火器などを用いる。大規模火災の場合は、泡消火器などを用いて空気を遮断することが有効である。
  周辺火災の場合は、周囲の設備などに散水して冷却する。移動可能な場合は、すみやかに安全な場所に移す。
  消火作業の際には必ず保護具を着用する。火災発生場所の周辺に関係者以外の立入を禁止する。
消火剤: 水、泡、粉末、炭酸ガス

【漏出時の措置】

  • 漏出物の除去にあたっては、ゴム長靴またはオーバーシューズの着用等、【暴露防止措置】の項に記載の保護具を着用する。
  • 少量の場合、漏洩液はおがくず、ウエス、砂などに吸収させ、空容器に回収する。
  • 多量の場合、土砂などで流亡を防止し、吸収、拭き取り、吸引等によって回収する。
  • 周囲の有用植物に漏出液が流入しないよう注意する。
  • 回収後の漏出部位を水等で洗浄する場合も、洗浄液が周囲の有用植物に流入しないよう注意する。
  • 漏出液がしみこんだ土壌は掘り取り、金属製ドラム等に入れ、【廃棄上の注意】の項にしたがって処分する。
  • 漏出した容器は、漏出しない容器と分け、内容物を別の容器に移し、空の容器は【廃棄上の注意】の項にしたがって処分する。回収した漏出液も同様に処分する。

【取扱いおよび保管上の注意】

  • 眼および皮膚に軽度な刺激性があるので、眼に入ったり、皮膚につかないよう注意する。
  • 取扱い後は、手や顔を水でよく洗う。
  • 水系、有用植物に飛散または流入しないよう注意する。
  • 廃液または散布器具の洗浄液を水系に流さない。
  • 保管の際は、直射日光を避け、鍵をかけた場所に保管する。

【暴露防止措置】

設備対策: 特別な対策は必要としない。
保護具: 保護眼鏡、長袖の作業衣、長ズボンを着用する。
暴露基準:
産業衛生学会: なし
OSHA PEL: なし
ACGIH TLV: なし

【物理/化学的性質】

外観: 黄褐色水溶性液体
臭気: 弱いアミン臭
比重: 1.172
pH: 4.8
溶解度: 水に可溶
分配係数: (原体)log Pow=-3.61

【危険性情報】

(安定性・反応性)
引火点:
発火点:
安定性: 安定

【有害性情報】

急性毒性: 経口 ラットLD50 ♀♂>5000mg/kg、マウスLD50 ♀♂>5000mg/kg
  吸入 ラット♂約16ml/m3、♀約30ml/m3
刺激性: 眼一次刺激性(ウサギ)
  希釈しない製剤は軽度の刺激があるが、20倍に希釈すると刺激性はない。
  皮膚一次刺激性(ウサギ)
  未希釈の製剤は軽微な刺激あり。
感作性: モルモットに対して陰性
変異原性: 各種の試験で陰性
遅発性神経毒性: 陰性
亜急性、慢性毒性: 亜急性毒性試験として、ラット、マウスおよびビーグル犬を用い、原体の3カ月間経口投与試験が行われている。
  ラットを用いた試験では、高用量で下痢または軟便、飲水量の増加、尿pHの酸性化、体重増加の抑制、各種血液学的および血液生化学的パラメータの変化、肝および腎重量の増加、盲腸、肝、腎に肉眼的または病理組織学的変化が認められている。
  マウスを用いた試験では、高用量で軟便、体重増加の抑制、摂餌量の減少が認められている。
  ビーグル犬を用いた試験では、高用量で軟便、体重増加の抑制、GOT値の軽度な増加、回腸および直腸に病理組織学的変化が認められている。
  慢性毒性および発がん性試験として、ラットを用いた慢性毒性/発がん性試験、マウスを用いた発がん性試験およびビーグル犬を用いた慢性毒性試験が行われている。
  ラットを用いた慢性毒性/発がん性試験では、高用量で下痢、軟便、尿に対する影響、体重増加の抑制および血液学的影響、および病理学的影響が認められている。
  マウスを用いた発がん性試験では、高用量で軟便、体重増加の抑制、摂餌量の減少、直腸および腎の非腫瘍性病変の増加が認められている。
  発癌性を示唆する変化は認められていない。
  ビーグル犬を用いた慢性毒性試験では、高用量で便性状の異常を中心とした変化が認められている。
  繁殖試験および催奇形性試験:繁殖試験として、ラットを用いた2世代の試験が行われている。高用量では親動物で下痢、体重増加の抑制、摂餌量の減少、消化管に肉眼的および病理組織学的影響が認められ、仔動物では体重増加の抑制が認められている。繁殖性については、影響が認められていない。
  催奇形性試験として、ラットおよびウサギで試験が行われている。いずれの試験でも最高投与量で催奇形性は認められていない。

【環境影響情報】

魚毒性: 魚類(コイLC50(96時間)) 7.50mg/L
  ミジンコ類(オオミジンコEC50(48時間)) 60.4mg/L、
藻類(72時間) ErC50 90.2mg/L

【輸送上の注意】

  • 運搬に際しては容器に洩れのないことを確かめ、転倒、落下、損傷がないよう積み込み、荷崩れの防止を確実に行う。
  • 農薬取締法に定めるところに従う。

【廃棄上の注意】

 
  • 散布器具、容器の洗浄液は河川等の水系に流さず、空の容器は環境に影響を与えないよう安全に処理する。
  • 薬液が残らないよう、必要量を希釈し、希釈液は全て散布する。
  • 空になった容器は水で洗浄し、洗浄液は散布液に加えて全量を使用する。
  • 土中への埋没は避ける。

【適用法令】

農薬取締法:除草剤、農林水産省登録 第18815号
  化審法:既存化学物質 N−(ホスホノメチル)グリシン

【その他の情報】

 
記載内容については現時点で入手できる資料・データに基づいて作成しております。記載のデータ及び評価については必ずしも十分ではありませんので、取り扱いには注意して下さい。
又、含有量、物理的及び科学的性質、危険・有害性等の記載に関しては、いかなる保証をなすものではありません。なお、注意事項等については通常の取扱いを対象にしたものですので、特別な取り扱いをする場合には、用途・用法に適した安全対策を実施の上、ご利用ください。